EC物流代行サービス「ウルロジ」などを展開するディーエムソリューションズが実施した「EC事業の運営状況に関する実態調査」によると、物流業務を委託して失敗した経験のトップは「出荷波動に対応できない」だった。調査対象は20~70歳代のEC事業を運営している担当者・責任者700人、期間は2024年9月1日~5日。
物流代行業者への委託、失敗経験は「出荷波動対応できない」が最多
物流代行業者への委託経験があるEC事業者を対象に、「物流代行への委託後に失敗した」と感じたことについて聞いたところ、「出荷に波がある際に出荷できなかった」(36.2%)が最も多く、次いで「保管している倉庫の環境が良くない」(35.2%)「事業拡大に伴う物流の拡張性や対応に柔軟性がない」(29.6%)だった。
成長中の事業者での失敗経験、最多は「保管している倉庫の環境が良くない」
「前年比で売り上げが伸びている」と回答したEC事業者が「失敗した」と感じた物流代行業者への委託経験は、「保管している倉庫の環境が良くない」(44.3%)が最多。次いで「担当者のレスポンスや対応が悪い」(42.6%)「出荷に波動がある際に出荷できなかった」(38.3%)だった。
EC事業者の62.5%が何かしらの物流業務を外部に委託
現在のEC運用における在庫管理や梱包、発送といった物流業務の状況について聞いた結果、「すべての物流業務を委託」が21.9%、「一部の物流業務を委託」が40.6%で、合計62.5%がなにかしらの物流業務を外部に委託していることがわかった。
成長しているEC事業者の6割が「物流業務をすべて委託」
「前年比で売り上げが非常に伸びている」と回答したEC事業者に関しては、60.0%が「すべての物流業務を委託」と回答した。今回調査を行ったEC事業者の平均よりも38.1ポイント高い結果となっている。
物流業務委託を検討する出荷件数、「71~100件」が最多
月にどれくらいの出荷件数で物流業務の委託を検討するか聞いたところ、「71~100件」が23.9%、「101~300件」が21.7%で、「71~300件」が45.6%を占めた。月間出荷個数約100個の規模が、物流代行の外部委託を検討するラインとなっていることが伺える。
調査実施概要
- 調査対象 :20~70代の男女700人
- 調査条件 :EC事業を運営している担当者・責任者
- 調査対象エリア :全国
- 調査期間 :2024年9月1日~5日
- 調査方法 :インターネット調査
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