大日本印刷(DNP)グループのDNPロジスティクスは「医薬品店舗販売業」の許可を取得、東京都板橋区の物流拠点内に一般用医薬品(第1類・第2類・第3類)を取り扱う専門薬店を開設た。一般用医薬品メーカーのEC・通販事業を包括的に代行するBPOサービスの提供が可能になった。
通常、医薬品の通信販売には「医薬品店舗販売業」の許可取得や薬剤師の確保、厳格な情報セキュリティ対策など、多くの実務的・コスト的ハードルが存在する。DNPロジスティクスは、これらの機能を一括して請け負うことで、自社で物流機能や薬店を持たないメーカーでも迅速にEC事業を開始できる環境を整えた。
拠点となる板橋のセンターは、2025年4月に開設したメディカルヘルスケア業界特化の物流拠点「小豆沢センター」に近接している。この2拠点の連携で、医薬品の保管からセット加工、配送、販売までを一貫してサポートする「メディカル物流アウトソーシングサービス」を提供。事業者のコスト削減と間接業務の負荷軽減をサポートする。
今回の許可取得に基づいたアウトソーシングサービスの主なメリットは次の通り。
- メーカー自身による店舗販売業の許可取得や薬剤師の採用が不要となり、手続きの負担を抑えて商品開発などのコア業務に注力できる。
- ECサイトを通じた医薬品サンプルの提供が可能。生活者のニーズ把握や新製品の認知向上を目的としたプロモーションを低コストで実現する。
- 受注管理から配送までを網羅するフルフィルメントサービスを提供。医薬品販売に特化した高い情報セキュリティ基準にも対応している。
DNPロジスティクスは、これまで医療機器や検査薬メーカー向けに展開してきた物流ノウハウを一般用医薬品領域へも広げ、2030年度には年間売上高30億円をめざす。今後は、セルフメディケーションを支援する新たなサービスの開発も進め、ヘルスケア市場での存在感を高めていく方針だ。
著者情報
EC運営者向けの解説記事とニュース記事を中心としたメディアサイト「ネットショップ担当者フォーラム」を運営しています。
競合企業の動向チェック、消費者動向などがわかるニュース記事や、EC担当者の業務に役立つ実践的なノウハウ記事をはじめ、海外の最新事例や動向が学べる海外ECに関するコンテンツ、通販・ECの専門家によるコラムなどを掲載しています。
- 最新情報をGetできる無料メールマガジン「ネットショップ担当者フォーラム通信」はこちら


