ITサービス業のJBCCは、「クーピー」「クレパス」などのサクラクレパスの基幹システムをクラウド上でのアジャイル開発でリニューアルした。基幹システムの刷新でサクラクレパスの通販事業の売上高は2年連続で前年比40%増えたという。
JBCCは伴走型内製化支援で、販売・流通業務を支える基幹システムを開発。サクラクレパスの内製比率を段階的に高め、既存の人員体制をベースに柔軟なシステム開発・保守運用ができる開発体制作りに貢献したという。
サクラクレパスは創業100年以上の老舗文具メーカー。世界100か国以上で商品販売を展開している。従来の基幹システムは40年前に構築。長年の機能追加でブラックボックス化、ECシステムとの連携・拡張性の限界、技術者の高齢化に加え、BCP対策など、多くの課題を抱えていたという。
基幹システムの刷新は、サクラクレパスの顧客ニーズに合わせて開発してきたさまざまな独自機能を生かすために、クラウド上でのスクラッチ開発を採用。要件漏れの回避と認識の食い違いを早期に発見・対応するためにアジャイルで開発、ERPパッケージにない市場に特化した独自機能やグループ間自動連携を生かした販売・流通業務を支える大規模基幹システムを構築したという。

優先度が高いEC強化施策に資するシステム連携は早期に実現、在庫表示のリアルタイム化で販売機会を最大化したという。通販サイトとのリアルタイムな在庫連携の実現は、通販事業の大幅成長に寄与。売上高は2年連続で前年比40%増えているという。
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