イルグルムの子会社でECサイト構築・運用・フルフィルメントといったEC支援サービスを提供するルビー・グループは、新たな成長戦略として、「EC運営代行(BPO)」から「EC業務改革(BPR=Business Process Reengineering)」への戦略的転換を行うと発表した。
EC業界は現在、「EC経験人材」の深刻な不足が常態化。多くの事業者が「日々の業務と人手不足に追われ、業務効率化やCX(顧客体験)改善といった『仕組み化』に時間もリソースも割けない」という課題に直面している。こうした状況を根本から解決するため、ルビー・グループは従来の「EC運営代行(BPO)」だけではなく、企業の業務プロセスを再設計し、仕組み化を推進する「業務改革パートナー(BPR)」へと提供価値をシフトする。
BPOとBPRの提供価値を定義。BPOは「短期課題の解決」が目的で、従来の強みである運営代行を通じて顧客のオペレーションを担い、人手不足という即時的な課題に対応する。BPRは「中長期課題の解決」を目的とし、業務の実行を通じて本質的な課題を発見、業務フローの根本的な再設計やシステム導入を提案・実装することで、仕組み化による構造的な改善を進める。
ルビー・グループはこれまで、特に海外ラグジュアリーブランド支援において、ECサイト構築から運用、ささげ、物流までを担うBPOパートナーとして成長。少数の顧客に深く寄り添い、伴走することで売上成長に貢献してきたという。こうした経験や知見を、「業務改革パートナー(BPR)」への転換に生かす。
ルビー・グループのBPRは、コンサルティングファームやSIerとは一線を画すとしている。その理由として、現場を熟知した「BPO実行力」を挙げる。顧客業務の現場に入り込み、深く理解しているからこそ、机上の理論ではなく「本質的な課題」を発見し、実践的な改善策を構築できるという。また、イルグルムグループの一員として培った「エンジニアリング力」も強みである。グループのテクノロジーや専門人材を活用し、技術面からBPRを強力に支援する。さらに、実体験に基づいた「提案力」の強化を目的に、現場知見の体系化を進める「知の集約プロジェクト」を発足。新たにコンサルチームを設置する予定だ。
ルビー・グループを含むイルグルムグループのコマースセグメントでは、EC構築システム「EC-CUBE」を基盤に、「EC運用」「集客」「物流」などの機能を垂直統合。売り上げは2021年の3億円から2025年には20億円へと成長した。こうした安定基盤のもとで、さらなる投資と変革を推進する。
今後は、イルグルムグループのスローガン「CHANGE OS, FOR AI ERA」の下、生成AI、特に自律的にタスクを実行する「AIエージェント」の活用を推進する。BPOで理解した顧客業務を、BPRで仕組み化し、最終的にAIエージェントが自律的に実行することで、EC事業者を日々のリソース不足から解放し、本来注力すべき「より良い購買体験の創出」を支援していくとしている。
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