BASEが公表した「オーナーズ調査2025」によると、ECサイト運営の主体は個人が約7割、開設資金「0円」が約4分の1を占めた。また、約半数が「副業・複業・兼業」としてECを運営している。調査はネットショップ作成サービス「BASE」利用ショップを対象に実施、1083ショップが回答した。
開設資金
「0円」が24.7%で最多。7割以上が10万円未満でスタートしており、低コストでネットショップを始めるケースが多い。
「ネットショップで最初に売り上げにつながった際、どのような取り組みが効果的だったか」という設問では、「SNSでの情報発信」が61.3%で最も多かった。
運営体制
ネットショップの運営体制は「個人」が71.5%、「法人(団体)」が28.5%と、個人による運営が7割を超えた。
運営人数は「1名」が77.4%、「2〜4名」が21.9%で、少人数体制が圧倒的多数を占めている。
PR・販促活動
SNSを活用するショップは82.7%だった。なかでもInstagramの活用率が89.6%と突出している。
取扱商品
ネットショップで取り扱う商品は、「オリジナル商品」が79.8%、「セレクト商品」が20.2%だった。
「現在ネットショップを運営するなかで、最も重視していること」は「ブランドコンセプト・世界観の表現」が27.4%でトップだった。
AI活用
AIを活用しているショップは48.6%。
AIを活用したい業務は「文章作成」が62.4%で最多だった。
海外販売
「海外販売に興味がある」と回答したショップは68.6%。このうち13.5%は既に実施、55.1%は未実施ながら意欲を持っている。
国際配送や手続きのハードルを感じる声も多く、「大変だと感じる・大変そうだと思う」が73.7%。越境ECに対する関心は高いものの、実際の運用面での課題も浮き彫りになった。
ハードル面では、「国際配送方法の選定や発送手続き」が81.8%で最も負担に感じる業務としてあがった。
「ネットショップから海外に簡単に販売できる機能があれば利用したいか」という問いには、90.3%が「利用して販売してみたい」と回答した。
働き方
ネットショップ運営が「本業」と回答したのは52.9%、「本業ではない(副業・複業・兼業)」は47.1%。
「本業ではない」と答えた回答者にネットショップを始めたきっかけを聞いたところ、「好きなことを仕事にしたかった」が30.4%で最多だった。
調査概要
- 調査内容:ネットショップ開設・運営について
- 調査方法:インターネット調査
- 調査期間:2025年10月23日〜11月2日
- 調査対象:「BASE」を利用するショップ
- 有効回答数:1083ショップ
著者情報
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