楽天グループの自動配送ロボットによる小売店・飲食店の商品配送サービス「楽天無人配送」が、11月6日でサービス提供から1周年を迎えた。
「楽天無人配送」は、自動配送ロボットが温かい料理や冷たい飲み物、生鮮・冷凍食品、日用品などを対象地域内の配達場所に配送するサービス。東京都中央区の晴海全域と、月島・勝どき・佃の一部地域で展開している。
サービス開始当初は3店舗。対象店舗は2025年11月に「DAISO 晴海トリトン店」「フレッシュネスバーガー 晴海トリトンスクエア店」が加わり、現在は23店舗まで拡大した。
店舗拡大で、サービス開始当初は食料品や飲料が中心だった商品ラインアップに、文房具や衣料品、掃除用具などの雑貨・家庭用品が加わり、現在は8000点以上の商品を取り扱う。
対象店舗に対しては配送支援だけでなく、ロボット機体への広告掲出による販促支援も実施し、売上向上や地域へのPR効果につなげている。出店店舗「Bakery & Cafe PROMENADE」では「『楽天無人配送』を導入してから売り上げが向上しており、ロボット機体に店舗広告を掲出することで近隣住民の方へのPRもできた。子育て世代が多い晴海では今後さらに認知が広がると感じており、継続的に利用していきたい」とコメントしている。
対象地域も従来の晴海全域に加え、月島1~4丁目・勝どき1~6丁目・佃1~3丁目の一部まで拡大。配達可能な受け取り場所も開始当初の62か所から188か所に広がり、対応住戸も約1万4000戸から3万4000戸を超えた。
サービス体験向上を目的に、専用Webサイトの機能強化や配送時間の延長、自動配送ロボットの追加導入、地域イベントへの出展など多方面で改善を実施。こうした取り組みの結果、月間注文数は開始時の2倍以上に伸び、リピート率も50%を超えている。利用者からは「受け取り時間が細かく選べて便利」「雨の日でも食材を届けてもらえて助かる」といった声が寄せられているという。
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