ニトリグループの物流を担うホームロジスティクスは、物流ロボットの導入企画から運用の定着までをワンストップで支援する新ビジネスを始動した。長年培ってきた自社物流のノウハウを生かし、業界全体の課題解決をめざす。
新たな取り組みの第1弾として、ホームロジスティクスは2月16日、物流ロボット開発のXYZ Roboticsと代理販売契約を締結。コンテナやトラックの荷積み・荷降ろしを自動化するロボット「RockyOne(ロッキーワン)」の取り扱いを開始する。
ホームロジスティクスが提供する支援内容は多岐にわたる。具体的には、稼働中のロボットを見学できる実機確認、要件整理やPoC(概念実証)の立ち合いといった導入判断支援、検収後の問い合わせ対応などのアフターサポートまで一貫して行う。対象は物流業者だけでなく、荷役・搬送業務を持つすべての企業だ。販売は関東エリアから着手し、順次全国へ拡大する予定。
物流業界では「物流2024年問題」に伴う労働力不足が深刻化している。特に荷下ろし工程は、重労働かつ夏場の高温環境など過酷な現場が多く、属人化や安全性確保が大きな課題。ホームロジスティクスは、ロボット活用による省人化・自動化を推進することで、作業効率の向上だけでなく、職場環境の劇的な改善を提案する。
### 「RockyOne」の技術的特長と自社導入の成果「RockyOne」は、ディープラーニングを活用した画像認識技術と、ロボットへの複雑な指示(ティーチング)を不要にするモーションプランニング技術を搭載している。これにより、状況に応じた最適な動作を自動で実行可能だ。
主なスペックと機能は次の通り。
- 自動積み付けプラン生成: 独自アルゴリズムにより、最適な荷積み計画を自動作成。
- 高い可搬能力: 最大30kgまで対応し、一度に1〜4箱の同時搬送が可能。
- 処理スピード: 1時間あたり400〜1,200ケース(メーカー公表値)を処理。
ホームロジスティクスでは、すでに自社拠点で「RockyOne」を導入・運用している。この実戦で得た知見をもとに、今後は仙台・名古屋・福岡の拠点へも順次導入を広げ、さらなる生産性向上を図る。これまで培ってきたマテハン設備やロボティクスの活用実績を武器に、自社の現場課題を解決するだけでなく、外販事業を通じて物流業界全体の持続可能性に貢献していく考えだ。
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