ECプラットフォームを提供する「Shopify(ショッピファイ)」の日本法人Shopify Japanは、機能・製品をアップデートした内容を共有する「Boring Edition」の内容を発表した。150以上の製品アップデートを実施、小売事業者がスムーズにビジネスを運営できるようにしたとしている。
アップデートの一部をあげると、パスワード不要のログインによって、顧客は統一されたアカウントで注文と返品のあらゆる側面を管理できる他、購入後の顧客にアンケートを実施するためのアプリZigpollなどを活用してフィードバックを収集、それを単一の顧客記録に保存することで、より効果的なエンゲージメントを実現している。
コード不要で顧客アカウントページにパーソナライズされた体験を数分で構築できるため、シームレスでブランディングされた体験が提供され、顧客のストレスを軽減し、売上を向上できるようにした。
B2B機能の強化として、顧客アカウント拡張機能を使用すると、見積もり、請求書発行、一括注文、さらにはB2B専用ストアフロントなどのセルフサービス機能を簡単にカスタマイズして提供できるようにした。
反復作業を避けるためのワークフロー改善も図った。返品を管理するために特別に設計された新しいトリガーとアクションにより、返品ワークフローの多くを自動化し、商品が返送されない場合は返品をキャンセルできる。
マーケティングの自動化として、Shopify Flowのマーケティングテンプレートを、Flowライブラリから簡単にアクセスできるようにした。これにより、テンプレートを使って、カゴ落ちメールやウェルカムメールなどのキャンペーンを素早く設定することができる。また、顧客が参加、離脱したタイミングで、事業者はワークフローや重要なマーケティングの瞬間を自動化できるようにした。
最適化されたカートインフラによりロード速度が最大50%向上、チェックアウトブロックがすべてのプランで利用可能となり、カスタマイズされた購入完了ページを作成できる。発注のチェックアウトにカスタマイズが必要な事業者は、チェックアウト拡張機能にアップグレードできるようにした。
複数の商品をいくつか組み合わせてセット販売するバンドル注文に対応する際、事業者は顧客のニーズに合わせた商品構成や購入オプションをカスタマイズできるようになり、どのようなチェックアウト方法でも対応が可能になる。このほか、Shopify Functionsを活用したチェックアウトルールや支払い・配送のカスタマイズが、見積注文でも実行できるようにした。
オンラインと対面販売のギャップを埋めて、オムニチャネル・ショッピング体験を向上させることにも重点を置いた。日本におけるShopifyの店頭POS取引の売上はブラックフライデーからサイバーマンデーにかけて前年比で36%増加している。
事業者は、Shopify POS を通じてバンドル商品を直接管理および販売できるようになった。POSの検索結果が分割画面ビューで表示されるようになり、検索結果がカートと並んで常に表示されるようにした。POSでも製品や顧客情報など通常の管理画面で取り込めない特定の情報を追加するための機能であるメタフィールドが利用可能となり、販売者が自社で収集したデータを活用して、より効率的なマーケティングコミュニケーションを実現できるようにした。
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