ECプラットフォームを提供するShopify(ショッピファイ)の日本法人Shopify Japanは2024年12月12日、Shopifyが事業者から聞いたニーズを反映したアップデート「Boring Edition」の内容を発表した。今回は150以上の製品アップデートを実施している。
顧客のアカウント体験の進捗管理
シームレスな注文と返品の管理: パスワード不要のログインによって、顧客は統一されたアカウントで注文と返品のあらゆる側面を管理できる
顧客関係の構築: 購入後の顧客にアンケートを実施するためのアプリ「Zigpoll」などを活用してフィードバックを収集、それを単一の顧客記録に保存することで、より効果的なエンゲージメントを実現する。
顧客体験のパーソナライズ: コード不要で顧客アカウントページにパーソナライズされた体験を数分で構築。シームレスでブランディングされた体験を提供でき、顧客のストレスを軽減、売り上げを向上できるようにした。
B2B機能の強化: 顧客アカウント拡張機能を使用すると、見積もり、請求書発行、一括注文、BtoB専用ストアフロントなどのセルフサービス機能を簡単にカスタマイズして提供できるようにした。
反復作業を避けるためのワークフロー改善
返品と交換: 返品を管理するために特別に設計された新しいトリガーとアクションにより、返品ワークフローの多くを自動化し、商品が返送されない場合は返品をキャンセルすることができる。
マーケティング自動化: 「Shopify Flow」のマーケティングテンプレートを、Flowライブラリから簡単にアクセスできるようにした。これにより、テンプレートを使って、カゴ落ちメールやウェルカムメールなどのキャンペーンを素早く設定することができる。
セグメントトリガー: 離脱したタイミングで、事業者はワークフローや重要なマーケティングの瞬間を自動化できるようにした。
パーソナライズされたShopifyチェックアウト
最適化されたカートインフラによりロード速度が最大50%向上、チェックアウトブロックがすべてのプランで利用可能となり、カスタマイズされた購入完了ページを作成できる。
チェックアウトのカスタマイズ: 発注のチェックアウトにカスタマイズが必要な事業者は、チェックアウト拡張機能にアップグレードできるようにした。
BtoB向けバンドルオプション: 複数の商品をいくつか組み合わせてセット販売するバンドル注文に対応する際、事業者は顧客のニーズに合わせた商品構成や購入オプションをカスタマイズできるようになり、どのようなチェックアウト方法でも対応が可能になる。
サポート機能: 「Shopify Functions」を活用したチェックアウトルールや支払い・配送のカスタマイズが、見積注文でも実行できるようにした。
「Shopify POS」のアップグレードによるスムーズな対面販売
オンラインと対面販売のギャップを埋めて、オムニチャネル・ショッピング体験を向上させることにも重点を置いた。日本における「Shopify」の店頭POS取引の売上はブラックフライデーからサイバーマンデーにかけて前年比で36%増加している。
Shopify POSのバンドル機能: 「Shopify POS」を通じてバンドル商品を直接管理および販売できるようになった。
分割画面での販売: POSの検索結果が分割画面ビューで表示されるようになり、検索結果がカートと並んで常に表示されるようにした。
POSのメタフィールド: POSでも製品や顧客情報など通常の管理画面で取り込めない特定の情報を追加するための機能であるメタフィールドが利用可能となり、販売者が自社で収集したデータを活用して、より効率的なマーケティングコミュニケーションを実現できるようにした。
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