GMOペイメントゲートウェイが公表したECにおける決済手段の利用意向調査(2025年度版)の結果によると、物販ECの主な決済手段は「クレジットカード」「PayPay」「Amazon Pay/Amazonギフト」だった。決済手段を選択する際に重視する点は「ポイントのためやすさ」が最も多い。
調査はECの「物販」と「サービスECその他」を対象に実施。直近1年間でECサイトで物品を購入した15~88歳の男女3279人、直近1年間でサービス・デジタルコンテンツ・公共料金をオンライン上で決済した15〜99歳の男女3277人の合計6556人が回答した。調査期間は2025年9月19日~30日。
よく利用する決済手段
物販では最多が「クレジットカード」で67.3%、続いて「PayPay」30.4%、「Amazon Pay・Amazonギフト」が14.9%、「コンビニ決済」が11.7%だった。
サービスECその他では、最多が「クレジットカード」で65.9%、続いて「PayPay」が41.2%となり、上位2つの決済手段は物販と同じだった。3番目に多かったのは「楽天ペイ」で16.8%。これに続き、「Amazon Pay/Amazonギフト」が13.1%だった。
決済手段を選択する基準
物販、サービスECのどちらも、「ポイントを貯めたいから」「貯めたポイントを購入に使用したいから」「使い方がわかりやすいから」「支払いを特定の決済手段にまとめたいから」「セキュリティ面で安心だから」が上位を占めた。どちらも回答者が最も多かった「ポイントを貯めたいから」は、物販で47.3%、サービスECその他で52.8%だった。
購入完了ができなかった経験
ECサイトで物品をクレジットカード決済してから購入完了までの間に、ワンタイムパスワードの入力やデバイス認証に失敗し、購入完了ができなかった経験について聞いたところ、物販では「はい(ある)」が32.2%、「いいえ(ない)」が65.1%、「わからない」が2.7%だった。
サービスECその他では「はい(ある)」が38.7%、「いいえ(ない)」が58.0%、「わからない」が3.4%だった。
購入に失敗した経験
購入に失敗した際にどうしたかを聞いたところ、物販では「何度か試して、最終的に購入できた」が最も多く、54.2%だった。続いて「別のカードで支払った」が18.6%、「諦めて、購入をやめた」が16.6%となった。
サービスECその他では最多が「何度か試して、最終的に購入できた」で52.1%、続いて「別のカードで支払った」が18.8%、「諦めて、購入をやめた」が14.3%だった。
失敗後の印象
ワンタイムパスワードの入力やデバイス認証に失敗したことで、そのサイトやサービスに対する印象はどう変わったかを聞いたところ、物販は「不便・使いにくいと感じた」が最多の48.2%、続いて「特に印象は変わらない」が40.1%、「セキュリティがしっかりしていると感じて信頼感が増した」が6.2%、「再度利用したくないと感じた」が5.4%だった。
サービスECその他では「不便・使いにくいと感じた」が最多で48.8%、続いて「特に印象は変わらない」が39.0%、「再度利用したくないと感じた」が7.0%、「セキュリティがしっかりしていると感じて信頼感が増した」が4.9%だった。
調査概要
- 調査方式 :インターネットリサーチ(GMOリサーチ&AI)
- 調査期間 :2025年9月19日~30日
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調査対象 :合計6556人
- 物販編:直近1年間でECサイトで物品を購入した15~88歳の男女3279人
- サービスECその他:直近1年間でサービス・デジタルコンテンツ・公共料金をオンライン上で決済した15〜99歳の男女3277人
著者情報
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