物流代行業務の関通は4月1日、EC事業者向け物流プラットフォームサービス「GAOW(ガオウ)」の提供を開始した。
「GAOW」は、EC事業者が求める必要最低限の機能のみを提供するパッケージ型の物流サービス。関通が提供しているカスタマイズ可能な高機能なEC物流「プライム物流」などから、パッケージに必要な要素のみを抽出し、物流品質や在庫管理品質の基本サービスを提供する。
各ECモールや受注管理システム(OMS)とのAPI連携を通じて、シームレスな受注・出荷処理も実現できる。関通によると、「やらないことを決めたパッケージで、コストメリットだけでなく早期の導入もできる」という。クライアント企業の成長に合わせて、「プライム物流」の段階的な提案もできる。
「GAOW」は次のようなEC事業者に適したサービスという。
- 早急な物流センターの移管を検討している企業(例:2025年4月や5月)
- 現在委託している物流会社の値上げに困っている企業
- 現在委託している低価格の物流会社の品質に大きな不満がある企業
参考価格は、配送出荷費用280円〜(ポストイン・税別)、550円〜(60サイズ・税別)610円〜(80サイズ・税別)。保管費用7円/1000立方センチメートル(月額・税別)。

利用条件は次の通り。
- 物流センター、輸送手段、梱包資材などは関通指定のものを利用する
- 各データの連携形式は関通指定の形式に合わせる
- WMSシステムのカスタマイズはしない
- 販売件数の規模は問わない
物価高騰や市場の不透明性が増すなかで、物流サービスもクライアント企業が自身の価値観に合ったサービスを選択する時代となってきている。関通がこれまで提供してきた高機能な「プライム物流」を求める企業がある一方、コストや簡便性を重視し、サービス内容を絞ったパッケージ型物流サービスを求める企業も存在する。
「GAOW」は、関通がこれまで培った経験を生かし、必要な要素のみを抽出。物流品質や在庫管理品質の基本を維持するサービスだという。
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