イルグルムの連結子会社であるイーシーキューブは2月13日、中古品の販売や買い取りを行うリユース事業に最適化したEC構築・運用サービス「EC-CUBE Enterprise for Re:Use」の提供を開始した。
ブランド品やトレーディングカード、建設機械など、リユース業界では扱う商材ごとに特有の業務フローや商習慣が存在する。「EC-CUBE Enterprise for Re:Use」は、従来のSaaS型ECカートでは対応が難しかった各社独自の強みやオペレーションをシステム上で再現。現場の業務負荷を大幅に軽減することをめざす。
また、IT技術の導入による業務効率化だけでなく、ノウハウの継承を通じた人手不足の解消、利益率の向上、さらに顧客利便性の向上までをパッケージ化したトータルソリューションとして設計している。
専門知識の属人化を防ぎ、AIが業務を代行
リユース事業における最大の壁である「専門知識を持つ人材の確保」という課題に対し、イーシーキューブはAIを活用した解決策を提示する。
具体的な活用例として、AIによる買取価格の査定支援や出品業務の自動化が挙げられる。査定業務では、熟練スタッフの経験値に頼りがちなプロセスをAIが補完。出品業務においては、商品の撮影からスペック入力、紹介文の作成までをAIが代行し、作業時間を大幅に短縮する。
事業の成功を支援する伴走型サポート
業界内での支援実績を豊富に持つDXスペシャリストが、事業計画の策定から運用フローの再設計、リリース後の売上拡大施策までを一貫してサポートする。リユース事業者が抱える課題解決に寄り添い、持続的な事業成長を共に実現する体制を整えている。
イーシーキューブがこれまでに積み上げてきた、リユース事業におけるDX化の具体的な実績は以下の通り。
- 新品・中古商品の同時販売: 消費者がニーズに合わせて、同一商品ページから新品または中古(状態ランク別)を選択して購入できる仕組み。
- オンライン買取・査定管理システム: ユーザーの買取申し込みフロー、本人確認(KYC)管理、工程管理など、中古買取業務に特化した専用機能。
- 在庫のリアルタイム連携: 店舗のPOS入力のみで、基幹データベースへリアルタイムに在庫情報を反映するシステム連携。
- 「1点もの」在庫・AI出品管理: 中古品特有のコンディション管理やシリアルナンバーの登録を効率化。スマホ撮影画像からブランドや状態を推論し、説明文を自動生成する。
- AIによるリアルタイムプライシング: 市場の需給バランスや競合価格、自社在庫状況をリアルタイムで分析し、最適な販売価格を自動算出する。
リユース市場は2030年に向けて4兆円規模への拡大が見込まれている。その一方で、深刻な人手不足により、市場の伸びに事業成長が追いつかないという課題を抱える事業者は多い。イーシーキューブは、こうした業界全体のDXを推進し、リユース事業者のポテンシャルを最大限に引き出すことをめざしている。
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