LINEヤフーは2月25日、「Yahoo!ショッピング」において、生成AIチャットが商品選びから購入、配送確認、さらに再購入までを一貫してサポートする新機能「Yahoo!ショッピング エージェント」の提供を順次開始すると発表した。会話を通じて商品の提案や比較を行い、チャット画面上でのカート投入や値下げ通知の設定にも対応する。
利用環境は、WebブラウザおよびiOS・Android版のアプリ。一部の端末を除き、幅広いユーザーが利用可能となる見込み。アプリでは画面右下のアイコンから起動でき、トップページや検索結果、商品詳細ページなど、ショッピング内のあらゆる場面からチャットを開始できる。
「Yahoo!ショッピング」ではこれまで、生成AIによるレビュー要約や商品比較、対話型の検索提案などを進めてきた。「Yahoo!ショッピング エージェント」は、検索結果から商品を探す従来型のスタイルを、ユーザーの意図を汲み取って提案する「エージェント型」へと進化。より直感的でスムーズな購買体験の提供をめざしている。
検討の途中からでも文脈を維持したまま会話ができるのも大きな特長。たとえば「さっきの商品と何が違う?」といった曖昧な問いかけにも対応し、比較・検討のプロセスを止めずに購入判断を後押しする。チャット画面からそのまま商品をカートに追加できるため、離脱を防ぐ効果も期待される。
ギフト選びのように条件が言語化しにくいケースでも、AIとの対話で要望を整理し、適した商品を提案する。商品情報の要約やレビューの比較だけでなく、個別の条件に合わせた提案を行うことで、ユーザーの意思決定を強力に支援する仕組みだ。
また、「Yahoo!ショッピング エージェント」はログイン中のYahoo! JAPAN IDに紐づく属性や購入履歴を活用し、パーソナライズされた提案を行う。おトクな情報の提示や、配送予定日・送料の確認にも応じ、まるで実店舗で接客を受けているような体験を提供する。気になる商品があればAIが「お気に入り」登録を促し、価格が下がった際にはLINE公式アカウント経由で通知を受け取れるといった連携も用意されている。
購入後も、配送状況の確認や注文履歴の照会をチャットで行える。さらに「以前買ったものと似た商品がほしい」「前回より安いものはないか」といった過去の履歴を踏まえた相談にも対応。一度の買い物で終わらせず、次のアクションへと繋げる設計となっている。
なお、本機能はOpenAIのAPIを活用しており、出力結果の正確性を保証するものではないとしている。LINEヤフーのショッピングSBUリードである杉本務氏は、記者発表会にて「キーワード検索では出会いにくかった商品を見つける『発見(ディスカバリー)』の体験が実現する」と述べ、CVR(成約率)の向上を通じて総合的に流通総額を押し上げることに期待を寄せた。
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